登場人物紹介2
久住直樹 本作の主人公。かなり大雑把な性格。朝に弱い。祐介と融合して完璧な状態になっている。νガンダムのパイロット。祐介と共鳴し合っていた経験からファンネルも動かすことができる。
藤枝保奈美 本作のヒロイン。久住直樹の幼馴染。かなりの世話好き。完璧超人。久住直樹と結ばれた。アークエンジェルのブリッジクルー。担当はオペレーター。
天ヶ崎美琴 はにはに本編のヒロイン。100年後の世界から来た未来人。何事も前向きに考える性格。ジャスティスガンダムのパイロット。渋垣茉理 久住直樹が世話になっている叔父の娘。つまり従妹。当然同居中。1歳年下。元気でハキハキ、思ったことははっきりと口にする。蓮美台学園のカフェテリアでウェイトレスをしている。フリーダムガンダムのパイロット。
橘ちひろ 100年後の世界から来た未来人。控えめで謙虚な性格。未来を滅亡寸前に陥らせたマルバスに対するワクチンの材料の、青フォステリアナを育てた。アークエンジェルのブリッジクルー。担当はオペレーター。
野乃原結 100年後の世界から来た未来人。蓮美台学園の教師。未来と現代をつなぐ時空転移装置の管理者。アークエンジェルのブリッジクルー。タイピングの速さから砲手担当に。
仁科恭子 100年後の世界から来た未来人。蓮美台学園の養護教諭。未来を滅亡寸前に陥らせたマルバスに対するワクチンを開発した。アークエンジェルのブリッジクルー。担当は戦闘指揮官。
秋山文緒 久住直樹のクラスの委員長。直樹の「委員長というあだ名で呼ばれたことのある人」の一言で委員長に。根っからのまじめな性格。頼まれるといやといえない委員長気質。弓道の腕前からV2アサルトバスターのパイロットに。広瀬弘司 天文部部長を務める久住直樹の大親友。控えめな性格。柚香という妹がいる。アークエンジェルのブリッジクルー。担当は操舵士。
宇佐美玲 100年後の世界から見た未来人。蓮美台学園理事長。生徒の前には滅多に姿を出さない。アークエンジェルの艦長。
第2話「初めての戦闘」
アメリカ軍第8艦隊はその日、大阪基地への増援として蓮美市上空を飛行していた。
第8艦隊旗艦艦長ジャマイカン率いるこの艦隊は、ガウ5機、ザク10機、ジン15機からなるモビルスーツ部隊だった。
ジャマイカン「順調に行けば後1時間ぐらいか。」
沖縄米軍基地から飛び立ち、何事もなく大阪基地に着こうとしていた。
が、そのとき、オペレーターが叫んだ。
「Unknown接近!Unknown接近!戦艦と思われます。」
ジャマイカン「なに!?なぜこんなところに」
「高画質映像出ます。」
ジャマイカン「これは・・・、新型艦か!」
「いかがなさいます?」
ジャマイカン「こんな場所にいるということは、日本軍と見て間違いないだろう。・・・コンディションレッド発令!!モビルスーツ部隊全機発進!!我等の力を見せてくれるわ!!」
蓮美台学園のグランドから飛び立ったアークエンジェルは、モビルスーツ発進体制に入っていた。
玲「発進前に、空間転移装置について説明をしておくわ。」
直樹「はい。」
玲「モビルスーツが破壊されて空間転移する場合、パイロットは出撃した戦艦に戻ることになっています。」
玲「また、空間転移装置はコックピットの周りを5重になって包んでおり、どれか一つが故障していても他の4つが機能していれば転移するようになっています。」
玲「非常に精度が高いもので、5つとも機能しない確率はほぼ0といっても過言ではありません。」
直樹「では、本当に死ぬことも、人を殺めることもなさそうですね。」
玲「ええ。この装置がなければあなたたちに頼むことはなかったでしょう。つぎに、戦艦の空間転移装置について説明します。」
玲「戦艦では、いくつかのブロックに分かれており、その部分が破壊された場合、その中にいた人間が半径2キロ以内の安全な場所に転移することになっています。」
玲「また、戦艦が完全に戦闘不能に陥った場合は戦艦全体の空間転移装置が機能することになっています。」
直樹「戦艦を先に落とされたモビルスーツはどうなるんですか?」
玲「その場合は戦艦の空間転移装置と同じ扱いになります。」
直樹「わかりました。」
玲「それでは、モビルスーツの発進シークエンスを開始します。」
保奈美「νガンダム、発進位置へ。カタパルト接続、システムオールグリーン。」
ハッチが開き、「LAUNCH CONTROL SISTEM」に表示されている「BRAKES」、「THROTTLE」、「CATAPULT」が「CLEAR」に変わり、「ABORT」が「LAUNCH」に変わる。
保奈美「なおくん、発進してもいいよ。」
直樹「センキュー保奈美。久住直樹、νガンダム、いくぜ!!」
カタパルトで加速されたνガンダムが右側のハッチから出撃した。
ちひろ「フリーダム、発進位置へお願いします。カタパルト接続しました。システムオールグリーンです。茉理、発進どうぞ。」
茉理「ありがとう、ちひろ。渋垣茉理、フリーダム、いきま〜す!!」
保奈美「ジャスティス、発進位置へ。カタパルト接続、システムオールグリーン。美琴、ジャスティス発進してもいいよ。」
美琴「わっかりました、保奈美。天ヶ崎美琴、ジャスティス、いきます!!」
ちひろ「V2アサルトバスター、発進位置へお願いします。カタパルト接続しました。システムオールグリーンです。装備はバスターパーツを。秋山先輩、発進どうぞ。」
文緒「ちひろちゃん、ありがとうね。秋山文緒、V2バスターいきます!!」
4機のガンダムが空を翔る。
ガウからもMSが発進する。
「進路クリアー、発進どうぞ、後武運を祈ります。」
ザク10機、ジン15機すべてのMSが発進した。
保奈美「敵モビルスーツ、発進しました。数はザク10、ジン15です。」
恭子「対艦、対モビルスーツ戦闘用意。イーゲルシュテルン、バリアント起動、後部ミサイル発射管全門ウォンバット装填、ゴッドフリート1番、2番照準、敵戦艦、一斉砲火!てーーーーーっ!!」
アークエンジェルの一斉砲火が1機のガウに向けて発射される。
「ミサイルおよび熱源接近!」
「回避!!」
「間に合いません!!」
成す術もなく、1機のガウが蜂の巣魅されて破壊される。
ちひろ「ガウ1機撃破しました。」
玲「久住隊は?」
保奈美「現在敵モビルスーツと戦闘中。」
直樹「くっ、さすがに慣れていやがる。」
苦戦しつつも1機のジンを落とす。
直樹「次は!?」
そのとき
茉理「わー!!わー!!」
茉理が3機のジンの集中砲火を浴びていた。かろうじて被弾は免れている。
直樹「茉理!!」
茉理「直樹!!助けて!!」
直樹「落ち着け、茉理!フリーダムはフェイズシフトを装備してるんだ。ビーム兵器を持たないザクとジンの攻撃を受けてもダメージはない。」
茉理「そ、そうなんだ。じゃあ・・・。」
茉理は逃げるのをやめて広範囲ロックで照準を合わせる。
その間にもザクマシンガンなどの攻撃を受けるが、ダメージはなかった。
茉理「いっけーーー!!」
フリーダムから発せられたビームは正確にジン3機を貫いた。
茉理「やったー!」
美琴「えいっ!えいっ!」
美琴はザク2機に対してビームを放つが当たらなかった。
美琴「うわーん、当たんないよう・・・。」
直樹「美琴、ジャスティスもフェイズシフトが搭載されているんだ。ビームサーベルで切り込め!」
美琴「うん、わかった、直樹!」
そういうとビームサーベルを取り出して切り込む。
美琴「ええぇぇーーい!!」
ザクの攻撃を受けるも、まったくダメージを受けることなく突き進む。
一瞬にして2機のザクが切断された。
直樹「あとは!?」
残っているモビルスーツの数を確認する。
直樹「7機か。文緒は!?」
文緒「はっ!」
文緒はビームライフルで確実に1機ずつ落としていた。
直樹「さすが文緒だな。」
文緒「あ、直樹。ありがとう。」
直樹「向こうの二人は苦戦してたぞ。」
文緒「初めての実戦なんだから仕方ないけどね。」
直樹「文緒のおかげであと6機だ。一気に片をつけるぞ!」
文雄「ええ!!」
恭子「コリントス、バリアント、照準敵戦艦、てーーーーーっ!!」
保奈美「茉理ちゃん、後方から敵機接近!気をつけて!!」
茉理「保奈美さん、ありがとうございます!!」
直樹「うかつな!そこだ!!」
ちひろ「前方10時の方向より、ミサイル多数接近しています。」
玲「回避!!取り舵20!!」
弘司「了解!!」
美琴「盛り上がってきましたー!!」
恭子「結、左舷弾幕薄いわよ!!」
結「わかってる!!」
直樹「これで、最後だ!!」
直樹が最後のモビルスーツを落とす。
初陣とは思えぬ動きで全機を撃破した。
「み、味方モビルスーツ全滅です・・・。敵モビルスーツ全機生存。」
ジャマイカン「ば、ばかな・・。我が部隊が全滅とは・・・。」
玲「残るはあの戦艦のみね。」
恭子「ゴッドフリート、てーーーーーっ!!」
「熱源接近!!」
ジャマイカン「回避!!」
「無理です!!間に合いません!!」
空間転移装置が作動し、戦艦が撃沈する。
玲「作戦成功よ。帰艦して。」
全員「了解。」
しばらくして、パイロットがブリッジに上がってくる。
直樹を先頭にして入ってくる。
玲「お疲れ様。なかなかの動きでしたよ。」
直樹「ありがとうございます。OSのおかげでだいぶ助かりました。」
茉理「さすがに疲れたけどねー。」
玲「これから艦内を案内します。最後にあなたたちの部屋に行きますので、それからゆっくり休んでください。」
こうして直樹たちの初陣は圧倒的勝利で幕を閉じた。
しかし、彼らはこの春から受験生。
もちろん戦闘だけ行えば言い訳ではなく・・・。
次回、機動戦士はにはにDESTINY 第3話「明日葉篝」
このまま第3話へ(製作中)