アニメ版夜明け前より瑠璃色な第12話

「この展開なら納得!?」

場面はユルゲンが捕まったところから。

 カレン「連行しろ!!」

 「はっ!!」

そして連行されるユルゲン。

しかし、ある程度歩いたところで護送をふっ飛ばし、その隙に銃を抜き去り叫ぶ。

 ユルゲン「私が国王だー!!」

銃口がフィーナに向けられる。

銃弾が発射され、フィーナに当たる寸前で前に入る達哉。銃弾は彼に当たり、そのまま達哉は倒れる。

ユルゲンはすぐに取り押さえられ、カレンの正拳で気絶させられた。

フィーナは倒れた達哉に駆け寄る。

 フィーナ「達哉!!」

すぐに達哉を起こすフィーナ。

 達哉「ぐうぅぅぅ・・」

 フィーナ「達哉!!」

 達哉「う・・・は・・・」

 フィーナ「はっ!!」

フィーナが達哉の胸元に目をやると、左胸に銃弾が直撃し、おびただしい量の血が流れていた。

驚愕するフィーナ。

 達哉「フィーナ・・・」

フィーナは呼ばれて達哉の顔を見る。

 達哉「怪我は・・・ない?」

フィーナは彼の手を取って応える。

 フィーナ「私は平気それよりも・・・」

 達哉「大丈夫・・・だね・・・良かった・・・」

達哉はそう言い終えると目を閉じた。

 フィーナ「たつ・・・や・・・たつや・・・」

フィーナの呼びかけもむなしく、彼の手から力が抜けていく。

更に驚愕するフィーナ。

達哉は安らかな眠りにつこうとしていた。

フィーナの脳裏に達哉との思い出がよみがえる。

 フィーナ「わ、わたし・・・には・・・あなた・・・あなたが・・・たつやぁぁぁーーー!!!!」

絶叫と共に達也を抱きしめるフィーナ。

ミアは泣き出し、高野に抱きつく。

映像を学院で見ていた麻衣、菜月、翠、そして周りの皆も涙する。

さやかは必至に涙をこらえていた。

トラットリア左門でも悲しみに包まれ、見守っていたリースも悲しい顔で泣いていた。

そのとき、小さな女の子が口を開く。

 女の子「あのお兄ちゃん、約束どおり姫様を守ったね。」

事態を把握しきれていない娘に母親が抱きついた。

フィーナの後ろではライオネスが立っていた。

 ライオネス「このような悲しみを、味あわせたく無かった・・・。だからわしは・・・わしは・・・」

そのとき、王宮全体が揺れ始めた。

 ライオネス「ん!?」

広間にモニタが映し出される。

 「陛下!!地球艦隊と月艦隊の間に、巨大宇宙船が突如出現しました!!ど、どうかご指示を!!」

 ライオネス「モニタに映せ!!」

モニタが外の映像に切り替わる。

そこにはとてつもなく巨大な物体が映し出されていた。

 ライオネス「なんだこれは!?」

艦隊のパイロットも驚いていた。

 「なんだ、これは!!」「月の兵器か!?」

地球連邦本部は混乱していた。

 大統領「落ち着きなさい!!まだ敵と決まったわけではないわ」

 さやか「例の、トップシークレットの未確認物体と関係があるのでは!?」

 大統領「そうね。こんな巨大なものを月が造れるわけが無い。」

その時、巨大宇宙船から王宮に向けて光が放たれた。

達也とフィーナにその光が照らされる。

フィーナは光が差し込んでくるほうを見る。

光は達也の怪我を完全に治していた。

フィーナが呆然と光を見ていたとき、達哉が息を吹き返した。

 フィーナ「あ・・・」

フィーナが達也の顔を覗き込むと、達也が目を覚ました。

 達哉「フィーナ。何で泣いてるの?」

みんなの顔が一瞬にして歓喜に変わる。

 フィーナ「達哉!!」

フィーナは思いっきり達也を抱きしめる。

 フィーナ「達哉!!達哉!!たつやぁ!!」

 達哉「ごめん、フィーナ。なんだか、心配かけたね。」

そのとき、どこからともなく声が響き渡る。

 「危ないところだったな。達哉!」

 達哉「えっ・・・」

達也は声のしたほうを見る。

緑色の光が射し、中から男性が出てくる。

 「ひさしぶり!!」

 左門「ち・・・」

 さやか「千春・・・」

 菜月「おじさん・・・」

 麻衣「お父さん!!」

 達哉「親父!!何でこんなところに・・・」

 千春「いやあ、宇宙人の遺跡を調査してたら、本物に捕まっちまってなあ。せっかくだから一緒に宇宙旅行と洒落込んだわけよ。」

 ライオネス「そなた・・・いや、君は!!」

 千春「よお!!ライオネス。立派に王様やってるじゃないか。」

 ライオネス「一体何故・・・」

 千春「宇宙で、今の映像をキャッチしてな。懐かしい顔が揃ってるんで、来てみたわけだが。いやあ、間に合ってよかった。はっはっは」

千春はライオネスに耳打ちした。

 千春「うちの息子は割とお買い得だぞ」

 ライオネス「だが、それだけにまたこのようなことになれば、フィーナが・・・。わたしは・・・わたしは・・・セフィリア・・・」

 フィーナ「父様・・・」

そのとき、フィーナのペンダントが落ちた。

 フィーナ「あ・・・」

ペンダントから立体映像が起動し、セフィリアが映し出される。

 ライオネス「こ、これはセフィリアの・・・」

 達哉「心から結ばれたいと願う人が現れたら、聞くようにと言う・・・」

 フィーナ「遺言・・・」

 セフィリア「おめでとう、フィーナ。今あなたの隣に立つ若者は、どんな苦難を乗り越えてでも共に歩み、共に夢をかなえたいという相手なのでしょうね。私にとってのライオネスのような」

 ライオネス「はっ・・・」

 セフィリア「あの人のお陰で、私の人生は誰よりも充実し、幸せでした。」

涙を流すライオネス。

 セフィリア「あなたにも、そんな幸せが訪れることを願っています。」

フィーナはペンダントを持ち上げた。

 セフィリア「父さん、ちょっと真面目すぎるからいろいろあるかもしれないけど、がんばって、フィーナ。」

 フィーナ「母さん・・・」

フィーナはペンダントを頬に当て、達也は彼女の方に手を置いた。

 ライオネス「フィーナ、そして達也君。」

 フィーナ&達哉「あ・・・」

 ライオネス「乗り越えねばならん障害は多い。それでも、理想は貫けるか?」

顔を見合わせる達也とフィーナ。

返事は決まっていた。

 フィーナ&達哉「はい!!」

 ライオネス「うん・・・」

続いてライオネスは部下に指示を出す。

 ライオネス「艦隊を帰還させよ。その後、地球政府との和解交渉を始める!!」

 「御衣!!」

皆がフィーナと達也のもとに駆け寄る。

 ミア「姫さまー!!」

フィーナに抱きつくミア。

 フィーナ「ミア・・・」

 高野「やったのぉ、達哉!!」

 達哉「いやぁ・・・あはは」

地球連邦本部も歓喜に満ち溢れていた。

 大統領「やってくれたわね、あの子たち」

 さやか「はい・・・はい・・・」

さやかと大統領は抱き合って喜んだ。

トラットリア左門でもフィーナ達を祝福していた。

学院でも舞、菜月、翠も喜んでいた。

そんな彼らを見守っていたリースからは、役目を終えたフィアッカが消えようとしていた。

 リース「もういくの?」

 フィアッカ「過去の呪縛より解き放たれ、未来を見届けたのだ。悔いは無い」

リースの身体からフィアッカが抜け出す。

 フィアッカ「ありがとう、リースリット。おまえ達の未来に幸あれ。」

 リース「フィアッカ様・・・」

 フィアッカ「さらばだ・・・」

 リース「さよなら、フィアッカ様」

こうしてフィアッカは消えていった。

 

ここからがリリーナヒーローの脳内補完。

再び舞台は王宮に。

 千春「そうだ、達哉。」

 達哉「なに?親父」

 千春「おまえを助けた宇宙人を紹介しよう」

千春は宇宙船に向かって叫ぶ。

 千春「おーい!!ちょっと降りてきてくれるか!!」

すると再び緑色の光が降りてきて、中から一人の少女が姿をあらわした。

 千春「紹介しよう!!るーこ・きれいなそらさんだ!!」

 るーこ「るー!!」

 達哉「えええええ!?」

るーこは達哉に近寄った。

 るーこ「うーは、愚かなうーだ。その勇気は見上げたものだが、そんなことしても誰も喜ばない。」

 達哉「いや、俺は普通の人間だから、あれが精一杯なんだけど・・・」

 るーこ「おまえの治療はるーがしてやった。感謝しろ。」

 達哉「はい、まあ、ありがとう御座います。」

 千春「正確に言うとな、遺跡で女の子が行き倒れてて、その子を介抱してあげたのがきっかけだったんだ。」

 るーこ「その時の梅干とか言うのはおいしくなかったがな。」

 千春「で、聞けば彼女は宇宙人ってことで、どうせなら一緒に行こうかってなったんだ。」

 達哉「気軽に宇宙人に捕まるなよ・・・」

 千春「ま、固いことは気にするな、はっはっは!!」

 達哉「はあ・・・、まあそんなとこが親父らしいんだけど」

るーこが千春に近寄る。

 るーこ「それより、今ので3回目のるーだ。これでうーの願いは全てかなえたことになる」

 千春「あー、そうだったな。まあ、息子の命が救えたんだからよしとするか」

千春はるーこの方に向き直った。

 千春「るーのことは別にして、これからも付き合ってくれや」

 るーこ「わかった、うー」

 千春「息子達の結婚式にも是非参加してくれよな」

 るーこ「約束する。そのときにはるーパパやるーママ、それに一族も一緒に参加させてもらおう」

 千春「楽しみにしててくれよ!」

 達哉「ちょっと親父!!勝手に決めるなよ!!」

 千春「何言ってんだ。祝ってくれる人は多い方がいいだろ!!」

達也は千春に上手く丸め込まれ、結婚式には宇宙人(るーこの一族)も参加する事が決まってしまったのであった。

END

 

・・・・・。得体の知れない宇宙人ネタを、強引にるーこにしただけです!!(爆!!)何の解決にもなってません!!(核爆!!)でも、こうでもしないとあの話の展開はあまりにも・・・。

少しはマシになった・・・か・・・?

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