夜明け前より瑠璃色な−Ｃｒｅｓｃｅｎｔ　Ｌｏｖｅ−

テレビアニメ版夜明け前より瑠璃色な

２００６年にＢｓ−ｉ、テレビ東京系列で放送された。はにはにとは異なり３０分アニメ。１２話構成。ＤＶＤにはべっかんこう描き下ろしイラストが描かれている（上記写真参照）。

壊滅的作画と壊滅的ストーリーが逆の意味で話題になった。作画に関しては、とてもキャベツに見えない、よくわからないグリーンボールをキャベツだと言っていたり、微妙に所々がおかしかったりする。これは後にバンダイビジュアル側から謝罪文が発表され、ＤＶＤでは大幅な修正が施された。ストーリーに関しては、オーガスト側が口を出さないといったためか、所々原作に沿っているが、大部分でオリジナル要素が強く、はにはにとは違ってデキは悪いものとなっている。特に４話は最悪で、原作の雰囲気を完全に損なってしまっている。また、ギャグ要素が大幅に追加されている。なので、あくまで夜明けなをベースとした別作品として楽しむと考えるしかない。

キャラクター設定は一応原作に沿っているものの、フィーナにドジっこ属性がついたり、麻衣に妄想癖があったり、達也の父親に対する思いが違っていたり、父親が生きていたりと様々なオリジナル要素が追加されている。また、サブキャラで４人オリジナルキャラクターが追加されている。これがいいものなのか悪いものなのかは意見が分かれる。

声優はＰＳ２版と同じとなっている。オープニングは大藤史の「前奏曲（プレリュード）−Ｗｅ　ａｒｅ　ｎｏｔ　ａｌｏｎｇ−」、ＥＤはフィーナ役の生天目仁美「Ｃｒｅｓｃｅｎｔ　Ｌｏｖｅ〜月のなみだ〜」。他にサウンドトラック、ドラマＣＤ全２巻が発売された。

このように、テレビアニメ版夜明け前より瑠璃色なは賛否両論が多く、良くも悪くも話題になった作品。これをいい作品と捕らえるか悪い作品と捕らえるかは見たもの次第。昔からよく言われている「ゲームはゲーム、アニメはアニメ」と割り切ってしまった方が良い。

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